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高齢者のふれあいサロンを25年余
どんぐりの会

向原区の女性たちで結成した落ち転びのないボランティア団体

どんぐりの会は21世紀を迎える直前に佐久地方事務所主催の老人大学で2年間、小諸市にあった小諸厚生病院主催の実践保健大学で半年間、地域で元気に健康寿命を延ばす教えを学んだ有志によって結成されました。

名前の由来を初代会長の栁澤和江さんに聞いてみました。「スタッフ皆で考えた「どんぐりの会」。どんぐりの背比べならぬ誰でも同じに仲良く活動が出来る事を願って「どんぐりの会」と名付けました。」

2代目会長の市村明子(はるこ)さんによると当初、少人数の参加者でのサロンだったのでおやつ代として会費をいただいたとのこと。次第に参加者が多くなると間もなく、向原区の地区社協から地域に貢献する活動を評価され補助金をいただけるようになって現在に至っていると語ってくれました。
その後、どんぐりの会はだいたい12~15名くらいのスタッフで毎月15日を定例として運営され続けています。

1日のプログラム

  • 老人会の方々による奉仕活動(主にゴミ拾い)
  • 向原区世代間交流センターに集合
  • 養生訓読み上げ
  • ラジオ体操
  • お知らせ、参加者からひと言など
  • 向友会長挨拶
  • レクレーション
  • 会食

となっています。活動のメインである会食は、スタッフが午前8時に集合して衛生第一をモットーに調理していました。発足当初は調理師の有資格も多かったということです。現在は、新型コロナ感染対策のため、出来合いのお弁当を提供しています。

会食前のレクレーションは、輪投げ・ボウリング・指遊び・俳句遊び・歌・楽器演奏など多様で、毎回趣向を凝らしたメニューが用意され、参加するお年寄りの楽しみの一つになっています。
スタッフの一人、土屋もと子さんのアコーディオン演奏も圧巻です。

「奉仕活動後のくつろぎのひと時があるからか、男性の参加者が多い。」と3代目会長の仁科幸子さんは推察します。
健康というキーワードもあるので、サロンに合わせて保健補導員による健康教室を併せて行うこともあります。
このほか、地元たんぽぽ保育園とお年寄りから幼児の交流を企画したり、毎年5月連休明けに町社協が行っているふれあい広場に「梅おこわ」を出店している時期もありました。草創期のスタッフは「当時は猛烈な忙しさでした。」と回顧しています。

4代目現会長 柳沢福美さんは「現在のstaffは12名、参加者はだいたい25名前後です。地域のためには、継続することが大切。無理をせずに先達の意思を継承していければと思います。」と語ってくれました。

今回の取材では歴代会長のほか、副会長の高橋八重子さん、会計の加藤恵美子さんにご協力いただきました。
発足から現在に至るまで大勢の参加者を維持して地域貢献活動を続けている「どんぐりの会」に接し、人間の偉大さを改めて実感させていただいたことに心から感謝いたします。