女性応援企業&団体
積極的に女性を採用しています

阿部木工所 株式会社

阿部木工所は、現社長 阿部和徳さんの祖父の代、昭和2年に操業を開始した94年の歴史を誇る工房です。創業時は東京に工場を構え、昭和23年から御代田町旭町へ移転、平成13年にはエコールみよた建設のため、町内一里塚へ再移転して現在に至っています。

阿部木工所と言えば真っ先に思い浮かぶのが神社に奉納する絵馬です。昭和45年以来約50年にわたり作り続けています。50年より前の絵馬は板材の切れっパシを粗く加工したため大きさは不揃い、自筆で揮毫・絵入れしたものが主流であったようです。大きさが揃い、表面をツルツルにカンナ掛けし、シルクスクリーンで浮世絵技法の絵を書き入れた現在、大量生産されている祈願用の絵馬は、今回の取材で発注者と会長のお父上弘文さんが共同で考案し、全国展開したことがわかりました。現在の絵馬文化を作った立役者、実は阿部木工所だったのです。

阿部木工所の従業員は11名、このうち8名は女性です。社長和徳さん曰く、「意識して女性を採用したわけではない。自然と集まった。」のだそうです。男女関係なく従事できる仕事、それが木材加工なのです。

阿部木工所は、小さい所帯ながら温かい社長の人柄も手伝って従業員がイキイキと励んでいます。「可能性があるのに悩み立ち止まっている人に寄り添い、力を出してもらえるように心がけています。」と語る社長の思いに応えて、今日もみんなで制作に挑んでいます。

従業員さんの一言

大井由紀さん「たいへんだけど、刺激的。社長が難しい仕事でも平気で受けてしまうので、仕事をする私たちも必死です。でも困難でも何とかすることが大事だと思って頑張っています。」

瀬木容子さん「事務系からモノづくりへ。幅広く、奥が深くてすぐには理解できなかった。必死で取り組むうちに1mmの差がものを言う感覚がつかめた。」

山田友恵さん「刃の状態、木のコンディション、気候、制作者の体調すべての条件が揃って木の表面がピカピカになる。この快感を求めて今日も仕事に励んでいる。」

現在の阿部木工所は主力製品の絵馬の他に、食品トレイ製作など新しい分野にチャレンジしています。「軌道に乗るまでは悪戦苦闘の連続。」と社長は言います。「でも、従業員さんたちとあがき、もがくから何とかなる。」と話す社長の笑顔が印象的でした。

お問い合わせ 阿部和徳さん TEL0267-32-2135