フードバンク・フードドライブとは?
「フードバンク」とは、企業や団体などから、品質に問題はなく安全に食べられるのに、包装の破損や印字ミス、過剰在庫など様々な理由で流通に出すことができない食品を寄贈していただき、必要としている施設や困窮世帯に無償で提供する活動です。
「フードドライブ」とは、この活動の中でも、地域住民との連携を図り広く一般家庭からも食品の提供を呼び掛けそれを必要としている施設や世帯に供給していく、地域で問題を解決していく活動です。「ドライブ」は活動や運動という意味で、food(たべもの)drive(運動)で、「食べ物を集める運動」という意味になります。フードドライブは各地域のフードバンク団体が行政窓口や公共施設、NPO法人、社会福祉協議会などの事務所に食品の回収BOXを設置し、実施しています。
これらの活動の背景には「食品ロス問題」や「貧困問題」があります。日本ではまだ十分食べられるにもかかわらず廃棄されている食品が、事業者から約357トン一般家庭からも289万トン年間計646万トンも出ています。これは世界全体の食糧援助量の約2倍に相当する量です。
一方、日本の貧困問題は年々深刻になりつつあり、OECD諸国の平均と比べても相対的貧困率が高くなってきています。これは国民の所得格差の大きさを表すと言われており、それに応じて日々の生活にも困窮する世帯が増えてきています。
また、これら生活困窮世帯で暮らす子どもは7人に1人の割合となってきていて、日々の食事も十分満足に与えられない子どもが多くなり、この子達の食糧支援の解決手段としても、上記の廃棄食品を有効活用していくことが注目されています。
御代田での食品ロスを見直す取り組み
「NPO法人フードバンク信州」では、これまで食品ロス削減と生活困窮者支援のため「フードドライブ」を実施してきました。「NPO法人フードバンク信州」主催で2019年度に行われた「夏休み・冬休み子ども応援キャンペーン」では、御代田町の南・北小学校も申し込みを行い、複数の世帯がフードバンク信州から食品の提供を受けました。
「フードバンクみよた」とは?
近年は様々な事情から共働きや生活が困窮する家庭または個人が増え、特に食事を満足に与えられない子供達の問題などが社会的な関心事となってきています。これからはさらに地域に密着し地域住民との連携を図った活動をしていくために「フードバンクみよた」を立ち上げました。
「フードバンクみよた」は、個人または団体、企業等に広く各種食料品の提供協力を求め、町内で食料品を緊急に必要としている生活困窮者等に、状況に応じて食料品を提供することを目的としています。あなたもご家庭や職場で眠っている食品を「フードバンク・フードドライブ」で、食でつながる地域の支え合いのために活用していきましょう。
事業主体は「社会福祉法人御代田町社会福祉協議会」です。
ご寄付いただきたいもの
(賞味期限が1ヶ月以上ある未開封の食品)
☆ お米(白米、玄米、アルファ米)※1年前のものまでOK
☆ パスタ、素麺などの乾麺
☆ 缶詰、瓶詰、レトルト食品、インスタント食品、カップ麺、菓子
☆ 調味料(醤油、食用油、味噌など)
☆ 生野菜(長期保存ができないため、事前に連絡をしてください。)
お引き取りできないもの
★ 賞味期限が切れている食品
(賞味期限が1ヶ月を切っている食品)
★ 賞味期限が明記されていない食品
★ 開封されているもの
★ 生鮮食品(生肉、魚介類)
お問い合わせは、
御代田町社会福祉協議会 福祉係
月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時00分
TEL 0267-32-1100
FAX 0267-32-1111