長野県が実施している障害福祉分野におけるICT活用により、やまゆり共同作業所において、請求及び記録ソフトの「NDソフトウェアほのぼの」の導入を行いました。

 本事業は、障害福祉サービス事業所等における業務効率化及び職員の業務負担軽減を推進するため、ICT導入の経費の一部を長野県から補助金として支援頂いた事業になります。

 導入に至った経過(課題)としては、以下のとおりです。

 ➀請求及び記録業務 その場で手書きで記入して後でソフト又はExcel等で再度入力作業を行っていた。

 ➁請求及び記録業務 その場で全ての記入を手書きで記入することが難しく、利用者が帰宅後に入力を行う状況であった。

 ➂相談業務     モニタリング時期が個々によって違うので把握するには受給者証で一人ひとりを確認していた。

 ➃相談業務     相談対応中はメモを手書きで記入し、再度Excel等で入力作業を行っていた。

 これらの課題を改善をするために、以下のICTの導入を行いました。

 ●記録ソフト・請求ソフト 国保連簡易入力ソフト、手書き➡「ほのぼのmore」「Care Palette」

 導入により、タブレットでその場ですぐに入力ができるようになったため、2度手間で入力する作業がなくなり帰宅後に行う入力作業もなくなった。また、記録した情報は請求ソフトと連動するようになったため、請求情報を入力する作業がなくなり確認作業のみとなったため、結果として業務時間を年間で180時間短縮でき、短縮できた時間を他の業務に割り当てることができた。

 

 ●相談業務 手書き及びExcel ➡ 「ほのぼのmore」「Care Palette」

  導入により、その場で相談内容を記録することができるので、2度手間で入力する作業がなくなった。また、モニタリング期間を管理する機能もあるためモニタリング時期がきたらお知らせをしてもらえるので、モニタリングの遅延などがなくなった。結果として業務時間を年間で64時間の削減できた。

◎導入した結果(メリット)

 導入した結果労働時間が短縮され、余白時間は職員が本来行いたいサービスに対しての時間に割くことができたので、職員や利用者の充実度が上がった。

◎導入した結果(デメリット)

 導入する時は、慣れない作業や年齢が高い職員のタブレットの操作に苦戦をし、通常より労働時間が増加してしまい不満がでてくるようになった。ただし、1カ月もすると段々操作にもなれてきて結果としては改善に繋がった。