11月13日(水)御代田町ボランティア地域活動連絡協議会の研修として、ボラ連会員八名と社協職員二名が北信の山ノ内町に行ってきました。今回の研修は山ノ内町で定期的に開催されている「わくわく商店街」の見学でした。
午前八時に御代田を出発し十時には山ノ内町に着いたのですが、まずは山ノ内社協で「わくわく商店街」についてのプレゼンテーションを受けてから現地に見学に行くことになりました。山ノ内町はスキー場と温泉地として有名ですが、現実は人口が減少している11,000人ほど高齢化率が42%と進んでいる山あいの町で、年々進む地域の過疎化や高齢者の買い物弱者化が問題となっていました。この問題を解決するため山ノ内社協と商工会、それとボランティア連絡協議会が集まり協議を重ねた結果、定期的に町内各商店が一カ所に商品を持ち寄り販売する形で「わくわく商店街」と命名し、開催することになりました。
場所は、平成23年に統廃合で空いた町内中心部にある旧保育園跡地の「住民活動センター」を利用、商工会の各商店が商品を持ち寄り、買い物弱者への呼びかけや支援は町社協が、また町内各地の一人暮らし高齢者などへの足の確保はボラ連やシルバー人材センターで支援し、町内共同作業所の人達も館内で喫茶店を開くなどして、住民同士の交流の場としても活用していくこととなり、月二回は開催されているようです。
「わくわく商店街」は閉ざされた会員制というわけではなく一般に訪れた人もその場で買い物できるようですが、各回必ず買い物客の人数や売り上げなどを記録して動向も注視されており、やはりコロナ禍ではかなり客足が遠のいたと言っていました。
プレゼンテーションを受けた後、実際に「わくわく商店街」に出向いてみたのですが、商品は各商店が持ってきたのであろう各種野菜や食料品から日用品、衣料品までさまざまな品物がなかなかの分量であり、中では併設されているデイサービスの利用者さんだけではなく、町内各地から来られたであろう高齢者の方々や商店やボランティアで手伝っておられる方などが大勢いて、縁側や廊下に椅子を持ち出し皆でワイワイ交流している賑やかな姿を目の当たりにして、これはやはり地方の小さな自治体で、地元商店の活性化という点でも地域の人々同士の交流という点でも、またひとり暮らし高齢者を迎えに行くという事で「安否確認」という点でも、大変良い効果を上げているなと感じました。
今回の研修は非常に刺激になって御代田町でもできないかなと考えてもみたのですが、ここは今では大きなスーパーが複数あり、そもそも地域の商店がどれくらい残っているのか・・・また、軽井沢や小諸、佐久などの街に囲まれ若年層の居住者も多く、さまざまな人が企画したマルシェなどもよく開かれているように観えるので、また違った問題が見えてくるのかなと思いました。