看護師として、機能訓練の一環で個別リハに関わることがあります。
普段のデイサービスでは血圧や脈などバイタルサインをチェックし、
値によっては再検をしたり、体調を伺ったり、入浴後の傷の処置や皮膚状態の観察、体調不良の方の対処などなどで
ゆっくりと利用者さんとお話することが少ないです。
個別リハは一対一で関わることができるので、その方を知ることが出来る機会となります。
ハートピアの周り、屋外を歩行するリハを行う男性利用者さん。
いつも穏やかで、あまりお話されませんが、この散歩ではよくお話をしてくださいます。
コスモスが咲き、浅間山が綺麗に見えたこの日、
「空が綺麗ですね。」とお話しながら、「空の写真をよく撮るんですよ。」と話したら、
「僕も撮るの好きなんだ。」と教えてくれました。
「10年前にすごい雲を見たんだよ。」と教えて下さったので、「見たいです!」と話したら、
次の利用日に持ってきてくださいました。
すごい雲ですよね。
不思議な形、重なって重なってどんどん大きくなったそうです。
翌日には新聞でも話題となった雲。
「あんな雲は初めて見て、夢中で撮ったんだよ。」と当時を思い出し、
いつもより声も大きく、笑顔で話して下さいました。
普段の関わりでは見えなかった利用者さんの『顔』。
一対一で関わることで、発見する大切な特別は、利用者さんのパーソナリティを浮かび上がらせてくれます。
毎日の中で、そんな時間が時々作れることに感謝です。